みなさんこんにちは。
今回はETH2.0について初心者に分かりやすく解説していきたいと思います。
ETH2.0の解説は専門用語をほとんど使わない【初級編】とちょっと専門用語を使う【経験者向け】に分けて説明していきます。
今回は、【初級編】になります。
あなたは、ETH2.0ときいてどんなことを思いうかべますか?
- 環境にやさしいって聞いた
- 2022年には移行するって聞いた
- どうやらPOWとPOSが関わっているらしい
など聞いたことはあるけど・・・
「正直、仮想通貨が環境につながる意味がわからない」
「移行はいつから始まってるのかわからない」
「POWとPOSについて全然わからない」
と疑問を抱えている方も多いと思います。
なので、「初級編」では、「プルーフオブワーク(以下POW)」と「プルーフオブステーク(以下POS)」に焦点をあてて「環境面」について解説していきます。
- どうしてETH2.0が必要になったか
- POWとPOSの違い
目次
- 処理速度の向上のため
- 環境問題の配慮のため
ETH2.0が必要になった理由は「処理速度向上」と「環境問題」の配慮になります。
今回はPOWとPOSの違いをみていきながら
「どうして環境にやさしくなるの?」の疑問に答えていきます。
「どうして処理速度がはやくなるの?」の疑問に関してはどうしても話が少し難しくなるので、「経験者向け」で解説します。

POWとは
POWとは取引データや送金の計算の手伝いをして、合っていたら報酬としてコインをもらう作業
現在のETH1.0では、このPOWが採用されています。
では、これのどこが環境問題になるのでしょうか。
それは・・・
- 早いもの勝ち
- パソコンのスペックが高ければ勝てる
- 専門の工場がつくられるくらいの規模
これらの理由より結果的に環境問題に発展します。
- 早いもの勝ち
- 早いもの勝ちということは何人もの方が一斉に計算をする
- パソコンのスペックが高ければ勝てる
- パソコンのスペックが高ければ電力消費も大きくなる
- 専門の工場が作られるほどに
- 工場の電力消費や、中央集権の問題も
これらを考えると環境問題を考えた方が良いかもと思ってきますよね。
多くの人は報酬をもらいたいために必死になって頑張るのです。
これでもちょっと分かりにくい方は「数学オリンピックの早押し問題」を想像して下さい。
こんな問題が出たとしましょう。
この問題が最強スペックのパソコンでないと計算がすぐに終わらないとします。
その場合、下記の誰が勝つか想像してみて下さい。
- A:スマートフォンしかもっていない選手
- B:自分のそこそこ良いパソコンを持っている選手
- C:スポンサーがついていて最強スペックのパソコンを用意できる選手
明らかにCの選手が勝ちます。
このように現状のPOW方式では、個人が勝つには難しくなってきています。
そして、問題を出された選手は一斉に計算を始めるため、電力も重なってしまいます。
また、工場をつくるなどしていることもあり、Web3.0の分散性に欠けるとも指摘が出ており問題視されています。
そこで、この環境問題を変えようとしたのがETH2.0です。

ETH2.0では既存のPOWに変わりPOSを導入することで問題点を解決しようとしました。
- 早いもの順ではなくなった
簡単に言ってしまうと、早いもの順だと環境にやさしくないから、選んだ人にやってもらおうということです。
そこで、問題となってくるのは「どんな人が選ばれるの?」と言うことです。
選ばれ方に関しては下記の2種類になっています。
- 暗号資産の保有量が多い人に割り当てられる
- 保有量×保有期間で割り当てられる
暗号資産の保有量だけをみてしまうと、ただのお金持ちにしか割り当てられないようになります。
その結果、中央集権と変わらなくなるわけです。
そこで、保有量だけでなく保有期間も対象に含めることになりました。
しかし、保有期間を最重要視してしまうと、仮想通貨を売却する人が減り流動性に欠けます。
なので結果的には両方を調整して行うようになっています。
ETH2.0では、POSの導入によって、計算の手伝いをする人を減らすことで環境問題に対応しています。
また、早いもの順を解消することによって既存の工場なども意味がなくなるため、結果的に二酸化炭素減少につながります。
今回は、ETH2.0への移行について「環境問題」に焦点をあて解説しました。
ETH2.0への移行は環境問題の他にも「処理速度の向上」「計算機器のスペック」なども解決しています。
これらの問題に関してはETH2.0「経験者向け」で解説していくので、POWとPOSについて理解が深まった方は学習していって下さい。