今、世間を賑わせている話題のNFT。
その有名マーケットプレイスである「Opensea」。
初めてみたいと思っていたけど難しそう・・・などと思っている方もいるのでは無いでしょうか。
また、最近巷で流行っている「HEXA」で人気が出てきて海外進出も考えているけど・・・。
と思っているそこのあなた。
今回はOpenseaでのコレクションの登録と作品の出品までの流れを簡単に説明していきます。
今回の解説での「Opensea」からスクショを用いています。
Opensea公式サイトはこちらから出典はこちらから。
Openseaでコレクション作成を行うには下記の準備が必要になってきます。
まだ済んでいない方は下記リストの設定から行いましょう。
目次
まずはOpenseaで NFTにする作品を用意するところから始めます。
フォーマットは決まっているためあらかじめ確認しておきましょう。
- 画像:JPG、PNG、GIF、SVG
- 動画:MP4、WEBM
- 音声:MP3、WAV、OCG
- 3Dモデル:GLB、GLTF
データサイズは最大100MBとなっています。
初回出品時はOpenseaのコレクションを作成する必要があります。
これはスーパーなどで例えると、専門ブースみたいなもの。
あなたがスーパーの店長だとしたら、ここのブースではこんな物が売っていますよ。
と説明書きみたいなものを書くと思います。
書かなければお客さんが迷ってしまうからです。
今後、あなたがお店を広げていくためには欠かせない設定になります。
安易に設定すると後々、大変になるので初回できっちり設定しておきましょう。
まずはOpenseaにアクセスします。
右上に自分のアカウントが表示されているので、そこをクリックし「My Collection」をクリックします。
もしも、自分のアカウントが表示されていない場合はログインするところから始めます。

「My Collection」をクリックすると自分が作成したコレクションが表示されます。
もしも、まだ何も作成していない場合は下には何も表示されていない状態です。
Collectionを作成するには「Create a collection」をクリックします。

コレクションの情報として、ロゴ画像・アイキャッチ画像・バナー画像を設定します。
- ロゴ画像:コレクションのアイコンになる画像です。
- アイキャッチ画像:コレクションを調べた際にページにロゴ画像と共に表示されます。
- バナー画像:コレクションページにアクセスした際に上部に表示されます。
- ロゴ画像:350×350
- アイキャッチ画像:600×400
- バナー画像:1400×400

実際に私が作ったもので紹介するとこんな感じです。
ロゴ画像・アイキャッチ画像・バナー画像を設定します。
バナー画像は作品の配置を考えないと見せたいところが見せられずはみ出してしまう形になるので注意して作成してください。


コレクションの名前・外部リンク・詳細説明の設定を行います。

・Name
コレクションの名称になります。
名前に関しては早い者勝ちです。
もし、今後作りたい作品があるのであればコレクションだけでも作成しておくのがおすすめです。
名前の付け方ですが、かっこよさではなくわかりやすさで選びましょう。
世界中の人が見ているので日本語を使用したいのであれば比較的外国の方が知っている単語がベストです。
例えば・・・
- 「kawaii」
- 「sushi」
- 「sashimi」
まずは、パッと聞いてなんとなくイメージできるものが比較的受けがいいでしょう。
・URL
自分のHPなど持っている場合には記入しておきましょう。
・Description
コレクションの詳細説明になります。
・Category
自分が出品する作品のカテゴリーを選びます。
様々な作品があると思いますが私の体感では今後も継続して作品を制作するのであれば「collectibles」の方が人目につきます。
私も実際に作品を作ったのですが宣伝など無しで「collectibles」にカテゴリーを設定したNFTの方が閲覧数が数10倍に多かったです。
・Links
SNSのアカウントがある方はなるべく登録しましょう。
有名なクリエイターさんのほとんどが登録しています。
私も「Opensea」で作品を見る際はSNSではどのような活動をしているのか確認することがよくあります。
SNSの投稿頻度が極端に少ないのであればおすすめはしませんが、高頻度に作成報告などをしているクリエイターは登録しておく事で作品に対する信頼感を担保することにつながります。
・Creator Earning
creator Earningとはロイヤリティの設定になります。
自分が作った作品が転売された際にその何%かを自分の報酬にすることができます。
最大10%まで設定可能です。
ほとんどの方が10%での登録を行なっているので遠慮せずに10%と記入してしまいましょう。

・Blockchain
NFT取引に利用するブロックチェーンを選択します。
こちらで設定したものがコレクション内のアイテムに反映されます。
Ethereum・Polygonから選択できます。
2つの違いは説明すると長くなるので簡単に重要な所だけ説明するとガス代が高いか安いかになります。(※ガス代は手数料みたいなもの)
詳しくはこちらの記事を参照にしてください。
どちらのブロックチェーンでも問題無いですが、giveawayを多くやりたい方などはPolygonを選んで自分の負担を減らすのも良いかもしれません。
・Payment tokens
アイテムの売買に使用する仮想通貨を選択します。
多くの人がETHを使用しています。
基本的にはETHで問題ありません。
・Display theme
コレクションに登録されたアイテムの表示方法の選択画面です。
好きな表示方法にして問題ないですが、デフォルトのままでいいと思います。
・Explicit&sensitive content
コレクションがセンシティブに該当する場合はチェックを入れます。
最後に設定が完了したら「create」をクリックしてコレクションは作成完了になります。
NFTにする作品をファイルから選択かドラッグ&ドロップします。

アイテムの名称・外部リンク・詳細説明・コレクションの選択を設定します。

・Name
アイテムの名称を設定します。
人気コレクションではコレクションの名称+番号の設定が多いです。
一方で一つ一つに多くの時間を費やしている場合や一つ一つにコンセプトがある場合はコンセプトに合った名称を設定しているコレクションも存在します。
NFTの名称は自分が好きになれる名称をお勧めします。
・External Link
コレクション作成時にも合った通り自分のHPなどを持っている場合は設定しておきましょう。
・Description
アイテムの詳細設定になります。
こちらの欄は人気のNFTであっても記入してあったり記入していなかったり人それぞれです。
作品の見た目で勝負できるならば記入はしなくても良いでしょう。
NFTに対してコンセプトがある場合は詳細説明に入れても良いですね。
・Collection
アイテムを登録するコレクションを選択します。
先ほど作成したコレクションが選択できるはずなので確認してみてください。
コレクションが増えていくと、自ずとこちらの選択肢も増えていきます。
間違えないように注意してから選択しましょう。
作品を今後作り込む上で最も大事であると思うのが「Propertiesなどの特徴づけ」です。
アイテムに価値をつけることができます。
そんなに大事であるかと疑問に思うかもしれませんが、今後多くの作品を出品していくのであれば欠かせない設定です。。
例えばカードゲームを想像してみてください。一つ一つに攻撃力や防御力、どんな性格なのか、どんな能力があるかなど様々な事が書いてあります。
実際にOpenseaでも特徴づけを行うことでNFTにランクが付与されます。
そのランクを目安に購入を検討する方もいるので忘れずに行いましょう。

・Properties
まずは「Properties」の入力です。
この欄に項目を追加することによって、NFTページの詳細欄で追加の情報を見る事ができます。
今回の例では「性格」「身につけているもの」の項目を入れてあります。
この他にもNFTによっては年齢や性別など入れても良いと思います。
もしもこのNFTを見ている人が同じような年齢や性別であれば一気に親近感がわいてきます。
身につけているものまで一緒であったらもう運命です。
もしもどんな情報を入れるか迷っている方は手始めに「アクセサリー」「性別」「年齢または年代層」「性格」など入れてみましょう。
少し情報を入力したら想像力が広がりたくさんのアイデアが浮かんでくるかもしれません。

・Levels
続いて「Levels」の入力です。
プログレスバーで表現できる数値を追加する事ができます。
今回の例では「力」と「回復力」を追加してみました。
こちらのLevelsの項目に関してはNFTのゲームや土地などの販売をしているコレクションによく見かけます。
「ゲーム内の物・キャラクター・土地」などの性質を追加するのにはとても便利な機能です。
他にも人物画のNFTでも10のうちどのくらい「怒りやすい」、「食いしん坊」など情報を追加しても面白いかもしれません。
実際にはこのような感じで表示されます。

・Stats
最後に「Stats」になります。
Levelsと同じく数値における特徴を追加することができます。
Levelsと異なりプログレスバーの表示ではなく文字のみで表示されます。
多くの場合、「Levels」の記入が一般的でしょう。
・Unlockable Content
「Unlockable Content」には購入者のみが利用できる追加コンテンツのを登録する事ができます。
外部のダウンロードリンク・アクセスキーなどを記載します。
いわゆる購入者特典です。

・Explicit&sensitive contentとBlockchainに関してはコレクションと同様です。
・supply
「spply」ではNFTを上限何個まで販売するか設定できます。
現状は1個までの販売のみしかできませんが、今後は増えていく予定になっています。
・Freeze metadata
フリーズメタデータとはNFTの情報をNFTマーケット(今回の場合はOpensea)外のストレージに保存してデータを安全に保管する技術です。
簡単にいうと、もし仮にOpenseaに何かあってもデータは守られているので安心してください。という事です。
すごくいいサービスに聞こえるかもしれませんが、データがストレージ上に保存されると編集や削除はできません。そのため、初めの頃はチェックを外していてもいいかもしれません。
全て設定し終わったら「create」をクリックしましょう。
これでNFTの出品は完了になります。
完了しましたら念の為NFTの管理画面に行き、記入情報の確認を行い問題なければNFT登録の完了です。

NFTの登録が終わったら出品の手続きを行なってみましょう。
Openseaでは、NFTの販売として2つから自分の好きな方法を選ぶ事ができます。
- 固定価格販売
- オークション販売
Openseaでは出品した後に価格の変更をする場合、現時点の価格よりも下げることしかできません。
もしも、出品した後にやっぱりもう少し値段を高くしてみようかなと思ってもできないので初期の価格設定はよく考えて決めるのがおすすめです。
筆者のおすすめとしては、人気が出るまでは超低価格で出品し、ある程度人気が出たら価格を上げるかオークションで売り出す等の戦略です。
無名の方であると初期より価格を上げてしまうと売るのが難しいためです。
NFTを売りに出す際はNFT画面の「売る」ボタンをクリックします。
また、最初の出品のみガス代といって手数料がかかる仕組みになっています。
ガス代の安い時間を参考にして出品してみましょう。
ガス代の安い時間帯はこちらのサイトを参考にしてみてください。ガス代チェックサイト。
固定価格出品では名前の通りNFTを固定価格で出品します。

- Price:価格の設定を行います。
- Duration:販売期間の設定を行います。
- Sell as a bundle:まとめ売りを行う場合は設定を行います。
- Reserve for specific buyer:特定の相手に販売したい時に設定を行います。
以上を入力して出品を行います。
注意点としては、自分が出品した価格よりも低価格でオファーを受けることもできますが、その場合売る側にもガス代がかかる仕組みになっています。
ガス代に負けてしまう場合は無理にオファーを受けずに価格を下げて出品し直した方がお金の節約になります。
オークションの出品では、オークションの種類として「価格釣り上げ式」と「価格下降式」の2種類があります。

「Type」から「価格釣り上げ式か価格下降式」かを選択して設定を行います。
設定の方法は価格固定式と大きく変わりありませんが、「価格釣り上げ式」の場合、開始価格とリザーブ価格の設定を行います。
「価格下降式」の場合は開始価格と終了価格を設定して終わりです。
リザーブ価格とは、最低落札価格を設定しその価格を下回る入札は受けないようにする設定
出品の設定が完了したら「Complete listing」をクリックして完了になります。
今回はOpenseaを利用したコレクションの作成方法とNFTの出品方法についてまとめてみました。
筆者としては是非とも、NFT出品の「特徴づけ」を頑張ってもらいたいです。
設定している側もいろいろな背景を想像しながら行うと楽しさも倍増します。
この記事が参考になれば何よりです。
では、またお会いしましょう。